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とうほく走り描き‖第25回 『 肩の力を抜いて心地よさを感じる』

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とうほく走り描き25回イラスト

第25回 『肩の力を抜いて心地よさを感じる』

島 惣一さん(庄司建設工業株式会社

 

福島県南相馬市の庄司建設工業株式会社の島惣一さんから久しぶりにお電話があった。島さんは、総合建設業である同社の設計部門で、住宅・事務所・工場など多様な案件を手がける。「提案機会が少なくて」と言いつつ、リボス自然健康塗料など当社製品をたびたび採用いただいている。お問い合わせがあったときは、訪問のチャンス。東日本大震災以来はじめて南相馬へ足を運んだ。

 

その日の面談は、こちらの製品PRもそこそこに、常に新しい情報にアンテナを立てている島さんのペース。最近の興味は、電力を自給し商用電力に依存しない「オフグリッド」ということで、事例紹介の記事や、 整理している蓄電池の資料などを見せていただいた。趣味はラジコンのグライダー。動力なしで滑空する機体とオフグリッドのイメージは重なるのかもしれない。さらに話題は流れていき、「当社製品を好みそう」 と地元の建築家をひとり紹介された。 さっそくその日の帰り、建築家の事務所を訪問した。奥様が営むカフェと洋菓子店が併設されている木造平屋。黒く塗装された外壁の板張りが印象的だ。以前カフェを訪れた島さんが、肩の力の抜けた、くつろぎやすいその空間に共感。「建築誌に載るような、密度の高いデザイン・ディテール」 とは違う心地よさを感じ、設計者を尋ねたことで交流が始まったとのこと。

 

島さんが新居を設計したときには、断熱・気密のアドバイスも受けたそうだ。ちなみにカフェは週3日のみの営業、その日焼いたお菓子がなくなれば店じまいと、こちらも力みがない。訪問直後の日曜日には、いわて銀河チャレンジマラソン100kmの部に出場。涼しい早朝はいいペースだったが、峠道に入る40 km過ぎからじりじりと気温が上昇、体温も上がっていく。給水、日陰での休憩など熱中症対策を試みるも、体の火照りがおさま らず、57.5kmで棄権。知らずに肩に力が入っていたのかもしれない。100kmを完走するランナーの多くは、風に乗るグライダーのような軽快さでゴールを走り抜ける。

 

人の体は、間違いなくオフグリッド。夏のレースも、オーバーヒートせずに、ゆったり走れる体作りを研究したい。

 


〈筆者プロフィール〉

中島信哉:株式会社イケダコーポレーションの営業として、
現在は東北6県と北海道を担当。仕事のかたわら始めた
サインペン画やマラソンが話題に。

中島さんプロフィール画像


 

【2016年7月 北海道住宅新聞掲載】

 

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