【お役立ちコラム】秋の無垢材メンテナンス Vol.1
-
コラム
メンテナンス
リボス自然健康塗料
夏の汚れは寒くなる前に
10月に入り、ようやく夏の暑さも和らいで過ごしやすい季節になってまいりました。
そうなると気になってくるのが「夏の間に溜まった汚れ」。
サンダルを脱いだままの素足で歩いた床、冷たい飲み物を入れたコップの結露によるテーブルの輪ジミ、他にも日常的な汚れや傷は生活の中で避けられません。日頃からお手入れを心がけていても蓄積してしまった汚れたち、まとめて掃除したいと思いつつも・・・
日本の夏は暑すぎる!!
せっかく掃除をしても、やったそばから汗が垂れる・・・なんてご経験は誰しもがあるのではないでしょうか?
過ごしやすい気候の秋は、そんな汚れを一掃するのに最適な季節です!
また使用するメンテナンス用品、特に蜜ろうが含まれるものは寒くなると蝋(ろう)成分が固まってしまい本来の効果が得られないこともあるため、冬の大掃除を待たずにぜひこの時期でのお手入れがオススメです。
<メンテナンス製品はこちら>
実際にリボス自然健康塗料のメンテナンス製品を使用して、社員宅にて家のさまざまな無垢材をお手入れしましたので紹介していきます。
Vol.1 ダイニングテーブル
まずはこのケヤキ材(クノスクリア塗装)のダイニングテーブル。
立派なコップの輪ジミがあります。子供の冷たいジュースでしょうか?それとも仕事後のビールでしょうか?
こちらには家具専用のメンテナンスキット「ケアセット」を使用します。
【用意するもの】
ケアセット(トレナ、ドライアデン、研磨スポンジ、コットンウエス)
希釈用ボトル(トレナ用)
雑巾またはウエス(水で固く絞っておく)
ウエスまたは食器用スポンジ(ドライアデン塗布用)
<施工仕様書>
まずはトレナをボトルに入れ、水で100倍希釈します。
(300mlボトルなのでトレナを3ml入れました)
今回はスプレーボトルを使用してテーブルに吹き付けながら使用しましたが、ペットボトルなどで希釈して雑巾に染み込ませても大丈夫です。
希釈したトレナを吹き付け、濡れ雑巾で拭き取ります。
表面の古いワックスを落とすことで、汚れや細かな水ジミはこれできれいになります。
トレナによる拭き取りだけでは消えなかった頑固な輪ジミ。他にも気になる傷などは研磨スポンジで消していきます。
濡らして研磨した方が木材の表面が毛羽立ちにくく滑らかに仕上がります。
※注意1
同じ箇所を研磨しすぎると塗装面が薄くなり色ムラが目立ってしまうため、削りすぎないように確認しながら行ってください。
再度トレナで拭き取りを行うとシミはほぼ見えなくなりました。
水拭きしてすぐの状態でオイルを塗ると木材を傷める原因になりますので、数時間(可能であれば12時間程度)乾かします。
掃除の早い段階で行うと、乾燥中に他の場所のお手入れができて効率的ですね。
研磨した跡が目立つ箇所は、木目に沿って研磨スポンジで周りと馴染ませるようにするとより自然な仕上がりになります。
十分に乾燥させたらポリッシュオイル「ドライアデン」を塗布していきます。
少量でよく伸びますので、ハケは不要です。ウエスに染み込ませるか、食器用スポンジも薄く均一に塗布することができるのでオススメです。
ドライアデンのメリットは乾燥時間が短いこと。通常のオイル塗装仕上げは12時間以上乾燥させなければなりませんが、ドライアデンならこの時期だと2時間程度で触ってもベタつきがないまでに乾きます。朝一でトレナの拭き取りを行い、お昼以降にドライアデンを塗布すれば夕食にはピカピカのテーブルで食事できるのが嬉しいポイントです。
ドライアデン乾燥後に付属のコットンウエスで磨けば、滑らかな光沢が生まれメンテナンス完了です。
木目がきれいに浮かびツヤのあるテーブルに仕上がりました。
※注意2
ドライアデンを塗布したウエス/スポンジは、製品中に含まれる亜麻仁油により自然発火する恐れがあります。
使用後はすぐ水に浸し、軽く絞ってから処分してください。
(製品自体が自然発火することはありません)
・子供の手の届かない所に保管してください。
・火気のあるところでの塗装はお止めください。【消防法:危険物第4類 第2石油類】
※注意3
着色オイル(タヤ、カルデット)の塗装面は研磨すると少し着色も取れてしまいます。
研磨が必要な汚れや傷がある場合には、全体を均一に研磨し同色のオイルを再度塗布してください。
無垢材のメンテナンスは少々手間がかかりますが、しっかりお手入れしていけば長く使用することができる上、自然の風合いもより増していきます。子供やその先まで何世代にも渡って暮らせる健康で安心な家を維持するために、定期的にメンテナンスを行いましょう。
次回Vol.2の更新もお待ちください。