コラムNo.09|“ OKIRAKU HOUSE ”【前編】塗装で大切なのは下地処理!
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コラム
リボス
メンテナンス
夏本番を前に、美しい伊豆・下田の多々戸浜からなんと10秒!知る人ぞ知るビーチハウス「オキラクハウス」の床メンテナンス作業のお手伝いに行ってまいりました〜!!
汚れが目立ってきた無垢フローリングの塗り替えをしたい!というオーナーからのご相談で、イケダコーポレーションの篠崎さんとDIYサポーターズで下田へ向かいました。
何と言っても、塗装で大切なのは、下地処理です!
「仕上げを決めるのは下地処理にあり」と言っても過言ではないほど重要です。塗装が剥がれたり、黒ずんだりした場合、その上からまた塗装を塗ってしまうと剥がれたり、ムラになってしまいます。新しく塗る塗料をしっかり浸透させ、定着させるためにも、ひと手間かけてあげることが大切です。ここはしっかり時間をとってやってあげたいところです。
これから現場レポートを2回に分けてお伝えしていきますが、今回はリボス塗装仕上げのために大切な下処理、サンダーを使って古い床を削る作業の様子です。もともと別荘だったこの建物をオーナーがサーフィンに来た時に気に入ったことから紆余曲折を経てやっと手に入れることができたというストーリーを背景に仲間たちの協力のもとオーナー自らリノベーションされて「オキラクハウス」は生まれたそうです。
自然豊かな美しいビーチと星空を眺めることのできる素晴らしいロケーションにあるこの別荘は、普段はゲストハウスとして使われていて、私も数年前にオーナーご夫婦とのご縁をいただき、ここ数年、仲間達と一緒に泊まりにいくのが夏の定番になっています。
アルミ地金のパーゴラを覆う植栽のエントランスから魅力たっぷりです。島ぞうりに彫刻して手作りされた表札がお出迎えしてくれます。
「オキラクハウス」というネーミングセンスもそうですが、20代からバックパックで世界を旅し始めて、これまでに150カ国以上を旅するオーナーならではのこだわりと遊び心が隅々まで詰まっていて本当に楽しいのです。
廃材や拾った石を使った創作アイデアによって世界でたった1つだけのアートが飾られています。
それでは、弾丸下田ツアーのメンテナンス作業隊の様子をご覧くださいませ。
こちらが床の汚れが気になり始めた・・・という現場のリビングダイニングです。築50年近くなる建物には見えませんが、やはり少し床の塗料のはがれが目立ち始めています。一見、綺麗に見えるのですが、やはり近づいてみると所々塗装が剥がれていたり、かなり汚れが目立つところもあり、このまま上塗りすると仕上がりがまばらになってしまうので、全て表面を削って塗り替えるご提案をさせていただきました。
オーナーと使用する塗料や色のご相談をしたところ、「やはり非日常のリゾート感にはホワイトでしょ」というオーナーのご意見で、汚れの目立たないこげ茶などの選択肢がある中でホワイトの塗り替えになりました。
ここからひたすらサンディング作業(木の表面を削っていく)です。広範囲だと結構なガッツが必要です・・・
無垢フローリングは蘇ります!何度でも削れば再生できるのが無垢の素晴らしいところです。
さて、作業工程を説明していきましょう。
サンディングに使用したのは、電動サンダーという道具です。市販のサンドペーパー#80〜100でフローリング1枚1枚を丁寧に削っていきます。オーナーご夫婦も参戦していただき、みんなで交代しながら一気に作業を進めていきます。
総勢6人でひたすら削る、削る、削る・・・!!!
どんどん削っていくと、表面についた汚れや凹んだちょっとした傷も剥がれて、サラサラとした真新しい木肌が見えてきました。思わず、わ〜!!と歓声を上げてしまうような優しい肌触り。
木って本当にすごいですね。
まるで線を引いたようにサンディングする前と後との差がくっきり!!
やりきったどーーー!
削り続けること6時間。ついに全ての床を削り上げ、柔らかな表面に蘇りました。生まれ変わった無垢フローリングを見て感動。触れて感動。眺めて感動。
その頃、私たちはというと、腕はブルブル・・・足はガクガク・・・
「チームサンダーズ」と命名していただきました。笑
ここまで来れば、あとは少し!!
美しい木肌に戻った無垢フローリングにビーチハウスならではのホワイトの塗装で仕上げていきます。
作業工程は次回をお楽しみに!