コラムNo.04|「子育て世代の家づくり」に必要なもの
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コラム
今回は、住育アドバイザーとしての一面から、
住まい(家)の役割と目的について少しお話しさせていただこうと思います。
と、その前に・・・
今年、ウッドデッキに小さな家庭菜園のコーナーを作ってみました。
コーヒー豆入っていた麻袋やリンゴの木箱を再利用したお手軽スタイルの菜園です。
ゴーヤ、茄子、オクラ、ズッキーニ、ミニトマトなど、夏野菜とハーブたち。
「ぉお〜っと。オクラ発見!」逆さまで生えてくるんですよ、知ってました?
もう夏は過ぎてしまいましたが、見た目にも涼しく麺つゆジェルのキラキラ星素麺で
美味しくいただきました。
「食育」の次は、「住育」を取り入れよう!
「食べることは大切だよ〜」「野菜はたくさん食べよ〜」
こんな食に関するお話を聞く機会もここ数年多くなってきたと思いますが・・・
自分で育てて、自分で収穫して、自分で作る! やっぱりこれが一番ですね。
野菜を育てるって少し時間と手間はかかるけど、DIYと一緒で嬉しさは倍増!
子どもにとっても、野菜への興味の“タネ”も育つし、感謝する心も育ちます。
「食・からだ・こころ」この3つの繋がりで考える食育という言葉があるように、
住まいにも「住・からだ・こころ」を繋げて考える「住育」という言葉があります。
住まい(家)は、子どもの健やかな成長と発達を育む大切な場所。
人を育てる場所と言っても過言ではなく、「人間形成の場」とも言われています。
住まいの中で、自然と生活習慣が整えられ、家族仲良く「暮らしを楽しむ」こと、
これが「住育」の視点です。(日本住育協会/http://www.jyuiku.net)
そのために、家事が楽しくできる動線や収納プラン、子供が自分でできる仕組みづくり、
家族がコミュニケーションできる間取りなど、住環境の土台づくりが最も重要なのです。
「家づくりは、家族の人生づくり」
これから家を建てる方やリフォームされる方にぜひ知っておいてもらいたいこと、
それは、ゴールは「家」の完成ではなく、「幸せな暮らし」です。
「どんな人生を送りたいのか?」
「どんな暮らしをしたいのか?」
まずは、家族それぞれの大切なこと・時間、好きなもの、夢・・・を書き出してみる。
さらに、日頃から家族に思っている不満、要望、改善など、全部書き出してみるといいですよ。
・どんなことをしている時に幸せを感じる?
・何が大切? 何があると心地いい?
・そこでどうやって過ごせたらご機嫌でいられる?
・自分らしくいられる時ってどんな時?
・やめたい行動は??
実はこの質問、、、
家づくりに関わらず、日々の暮らしを整え、なりたい自分に近づくためにすごく効果的です。
忙しい日々の中でちょっと立ち止まって、“今の自分”と“未来の自分”と対話してみてください。
次回は、お家の完成から6年・・・楽しい家づくりの思い出と共に“住育視点”満載で、
毎日の暮らしを楽しんでいるOさんのお家を訪ねます。お楽しみに〜!
著者プロフィール
暮らしプランナー 田村美奈子 One’s work代表
(住育アドバイザー/インテリアコーディネーター/ライフオーガナイザー)
ママは太陽!をコンセプトに「食育×住育」視点から、お家がパワースポットになるライフスタイルを提案している。