【学生がつくる】自力建設「丁稚基地」/岐阜県立森林文化アカデミー
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コラム
シュタイコ
スイス漆喰
“スイス漆喰&シュタイコ採用”
森と木のスペシャリスト育成専門学校
岐阜県立森林文化アカデミーとは?
岐阜県立森林文化アカデミーは、森林や木材に関わるさまざまな分野で活躍する人材を育成することを目指して設立された、2年制の専門学校です。
「森林と人との共生」を基本理念として、すべての人々が森林と親しく関わりを持ち、森林からの恵みを持続的に享受できる社会づくりを目指し、全国で初めての森林教育・学習機関として、2001年に開学。自然と人との新しい関係を追及しながら、SDGsなど持続可能な循環型社会の創造に森林の視座から寄与できる人材を育成することを目的とし、実践的で自由、かつ新鮮な高等教育の拠点を目指しています。
※岐阜県立森林文化アカデミーHPより
自力建設プロジェクト
「自力建設プロジェクト」はアカデミー新入生に与えられる最初の課題で、毎年1棟、1年間で学生自らが設計、施工し学内に小さな木造建築物を完成させます。
小さな建築であっても、つくられるプロセスや考え方に大差はありません。居住者のことを考え、日照や風向、建設地の景観を踏まえたデザイン性、周辺にある樹木の特徴など、土地の持っている特質を観察、理解し、試行錯誤を繰り返して計画を練り直しては作業を進めていきます。
自分の設計を自力でつくる。木の建築の面白さ、奥の深さを、かけがえのない経験から知ることができる。日本でも岐阜県立森林文化アカデミーしかない建築専攻の最大の特徴であるこのプロジェクトは、優れた教育プログラムとして「2016年ウッドデザイン賞」「2007年建築学会教育賞」を受賞しました。
参照:https://www.forest.ac.jp/courses/wooden-architecture/selfbuild/
スイス漆喰、木繊維断熱材の施工体験
自力建築2022「丁稚基地」にて、弊社の天然スイス漆喰カルクウォール、カルクファサード、木繊維断熱材のシュタイコデュオドライが採用され、学生の方々が実際に施工を行いました。
壁面内部にはカルクウォール、外部にはカルクファサードを使用。
天井部にはシュタイコデュオドライを使用、断熱効果で夏の日光でも温度上昇が少なく快適です。
学生の方々による施工の活動報告はこちらをご参照ください。
シュタイコの断熱効果、スイス漆喰の強アルカリ性についてもしっかり特性をまとめてくださっています。
エコロジーな建築の担い手たち
森林や木材に関わる課題の解決、さらに新たな仕組みを構築するためには、グローバルな知識・技術の交流や、産官学の垣根を超えた幅広い人材の連携が求められます。森林文化アカデミーでは、岐阜県が林業先進地・ドイツとの間で連携の覚書を締結し、ロッテンブルク林業大学の教員や学生同士のさまざまな交流の実施、また岐阜県内の市町村と連携して森林、木材に関わる開発や普及のお手伝いなど、多様な形で新しい事業や人材育成に寄与しています。
国内の木造建築技術者が年々減っていく現状の中、若い人たちが自然素材に実際に触れて良さを知ることは、今後の日本における建築の在り方を変革するにあたり非常に重要であり、弊社としてもこのプロジェクトには今後も協力していきたいと思います。
岐阜県立森林文化アカデミーの活動は随時ホームページにて更新されていますので、未来のエコロジー建築を担う学生さんの奮闘の様子を是非ご覧ください。