STEICOシュタイコ のサスティナブルなモノづくり<木材活用編>
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シュタイコ
断熱材
シュタイコのサスティナビリティレポート2019より
先進的に木材製品に取り組むシュタイコの
サスティナブルなモノづくり<木材活用編>
シュタイコの断熱材は製品そのものが木繊維からできていて、建物に使用することによって大量の炭素を建築に固定化して脱炭素に貢献する建材ですが、その生産においても環境に配慮して、省エネルギーと資源の有効利用を追求しています。
伐採から加工工場まで最短で供給
・輸送による環境負荷低減 ・産地の見える木材だけを使用
木造建築を総合的に提案するシュタイコの工場では、原材料となるトウヒ材の原木を伐採現場から直接工場へ運搬し、木繊維断熱材とLVL(単板積層材)を生産しています。
ポーランドや、フランス、英国、ベルギーに16か所あるシュタイコの生産工場はいずれも森林地帯にあり、森林管理(FSC)された森から切り出された原木は150㎞ほどの短い輸送距離で工場に届けられます。
カスケード利用で木材を使い切る
丸太 → LVL → 断熱材 → 工場で使う燃料
断熱材は繊維状の木材を使って製造するため、製材に適した良材である必要はありません。
間伐材など森林の維持管理で発生した木材を使用しています。LVLにも大小さまざまな直径のものや、長さの短い木材が使われています。
LVLを1㎡製造するには約2.3㎥の丸太が必要です。
丸太をベニヤに加工する過程で約0.6㎥の樹皮とリサイクルできない木くずが出ます。
LVLに適さなかったベニヤも0.5㎥出るのでこれは工場内で木繊維断熱材に加工します。
また製造工程で発生する不良品、切削くず、研削チップなどは製造工程に戻され、
それでも使えない材はバイオマス燃料として使用します。
20cm径の心材が製品の運搬のためのパレットに加工されます。
こうして材料を適材適所で使うことによって、高品質の樹木を育てると同時に、
原木を余すところなく使い切ることでサスティナブルな森林環境を維持しています。
化学物質で汚染されてる可能性のある再生木材や廃棄木材は使用しません。
2020年に燃料のバイオマスエネルギーへの切り替えを終えたシュタイコの生産工場では緊急時の予備エネルギー以外には化石燃料を使用していません。
さらにLVL生産によって出た廃材をペレットにするペレット工場を建設しました。これにより、バイオマスもより効率的に利用できるようになりました。
地域環境と社員スタッフのより良い環境維持の為、サスティナブルで省エネ、天然資源の保全を重視するシュタイコの経営理念により、木材は余すところなく活用され、多様に形を変えて私たちの健康と環境を守ってくれています。
シュタイコがマンガでわかる! 今までの断熱材との違いを解説。