とうほく走り描き‖第62回 『地域商材で工務店支える』
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コラム
第62回『地域商材で工務店支える』
五十嵐 大介さん(株式会社カネマツ)
7月下旬の休日、仙台中心部から仙台空港を目指して約20kmのマラニック。仙台空港には、シャワーブースなどを備えたランナー向けのサポ ート施設「ランナーズポート」がある。 汗を流したあとは、空港ビル屋上のビアガーデンへ。どちらも仙台空港の民営化をきっかけにオープンした施設だ。フライトや出迎え以外の目的で、空港を利用したのは初めてかもしれない。
休日明け、帯広市の株式会社カネマツの五十嵐大介さんから、リボス自然塗料のお問い合わせをいただいた。十勝では 他社に先駆けてリボス社製品の取り扱いを始めていただいた古くからの得意先である。五十嵐さんも、塗装のチャンスがあれば「リボス自然健康塗料」をお勧めしてくださる力強い味方だ。 帯広出身で、前職を退職後、地元の知人の紹介でカネマツへ入社して15年、ベテランの営業マンだ。同社は1972年創業という老舗の金物店だが、輸入屋根材など新しい商材を次々と導入し建材 販売を拡大。「金物販売」という枠にとらわれない業態へ変化してきた。十勝の地域密着で、地場の工務店・ビルダーの方々が必要とするものを常に考えた結 果の商材拡大なのかもしれない。 自然塗料も、無垢材志向の地場工務店には必需商品。床材・羽目板、カウンターなどの造作家具、ウッドデッキ・フェンスなど、いたるところに出番はあるが、実際は需要を拾いきれていない。
たびたびご連絡いただく五十嵐さんは、弊社製品のファンであり、きっと現場のニーズを捉える感度も高いのだろう。先入観にとらわれず、新たなビジネスを作っていくは簡単なことではない。日々十勝の住宅業界を走り回っている五十嵐さんから、ヒントをもらいながら、私も少しずつでも変わっていければと思う。
〈筆者プロフィール〉
中島信哉:株式会社イケダコーポレーションの営業として、
現在は東北6県と北海道を担当。仕事のかたわら始めた
サインペン画やマラソンが話題に。
【2019年8月 北海道住宅新聞掲載】