とうほく走り描き‖第71回 『新築からリノベ、新しい住まい方提案 』
-
コラム
第71回『新築からリノベ、新しい住まい方提案 』
茂木 健太さん(茂木建設)
コロナウィルス対策で様々な制限が増える中、ジョギングなどの運動は良いとされるが、気分的に外出しづらくrunも怠けがち、ずいぶん太ってしまった。環境に左右されずに走力を保っていくのは難しい。 テレワーク推進で、働く環境も変 わりつつある。快適な住環境で仕事がはかどる人もいれば、逆に家への不満が増す人もいるのではないだろうか。働き方と住まい方は深く関係する。
新築よりもリノベーションのほうが 「お施主さんの満足度は高いかもしれない」と話す、秋田県大仙市の茂木建設株式会社 茂木 健太さん。もともとお施主さんの期待度の高い新築より、断熱性などの住宅性能を大きく改善したり、使い勝手の悪い間取りなどの負の要素を画期的に解消したほうが、感動がストレートにお施主さんに伝わるのだろう。
中古住宅は構造材などで「良い材料が使われている」ことが多く、全部壊して建て替えるより、はるかに環境に優しい。今後の住宅取得を考える若い世代の経済状況も考えると有望なビジネスであることは間違いない。輸入住宅系のハウスメーカーを経て、父親の会社である茂木建設に入社した健太さん。その後も長く輸入住宅のフランチャイズを経験してきた。リノベーションも、ただ表面だけ整えるのではなく、今まで培ってきた新築のノウハウを活かして、クォリティの高いものを提供している。先日見学した物件では、時代を感じさせる二間続きの和室を、ゆったりとしたLDKに変更。リボス自然健康塗料で仕上げた無垢床で、壁の仕上げもリボス社の水性塗料を採用いただいた。殺風景な以前の風除室は、ティータイムを過ごしたくなるサンルームのような雰囲気になっている。
今後も改修物件を大切に手がけて、「輸入住宅といえば茂木建設」と言われるように「リノベなら茂木建設」と呼ばれるブランド力をつけて行きたいと考えている。コロナが収束した後は、人の暮らし方にも大きな変化が起き、古い住宅をリノベーションする新しい住まい方が注目されると思う。これからの仕事にも、ぜひ注目していきたい。
〈筆者プロフィール〉
中島信哉:株式会社イケダコーポレーションの営業として、
現在は東北6県と北海道を担当。仕事のかたわら始めた
サインペン画やマラソンが話題に。
【2020年5月 北海道住宅新聞掲載】