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塗り壁に漆喰をおすすめする理由

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塗り壁にはなにがいいか迷っている、自然素材を使いたいけど不安があるという方へ。

塗り壁は、様々な原料を元にした壁などの仕上げ材で、その種類は漆喰や珪藻土など多岐にわたり、様々な素材で数多く作られています。新建材のビニールクロスやサイディングと違い、アートのように人間の手が作る柔らかな表情や素材感がインテリアや家の外観を際立たせます。塗り壁には たくさんの種類があり、表面的な仕上がりだけでなく優れた機能(呼吸性など)も持つものもあり、日本の風土である「温暖・湿潤」な環境にぴったりの建材と言えます。しかし、その多くが合成樹脂(化学的な糊)を含んだものがほとんどです。本来備わっている塗り壁の良さである調湿性も合成樹脂を含んでいれば最大限効果は発揮できません。

 

今回は、その中でも世界中で古来から使われている天然素材100%の本漆喰についてのお話です。

塗り壁の種類について

日本で塗り壁と言えば、昔は下地に土壁を使い、仕上げは漆喰でした。今は、塗り壁の種類が増えています。よく耳にするのは、漆喰・珪藻土です。実際に塗り壁の種類によって、どのように違いがあるのか、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

 

塗り壁の種類1: 漆喰

漆喰イメージ写真

漆喰は、5000年も前から世界中で使われている歴史ある塗り壁材で強アルカリ性による様々な機能性や呼吸性、まっ白で綺麗な意匠性のため世界中で使われてきた塗り壁です。日本では独自の製法から和漆喰が生まれ、西洋漆喰とは違いがあるので考え方が違います。和漆喰は、アルカリ性がさほど高くなくカビの発生も考えられます。最近では、見た目は漆喰ですが、実際はボンド等化学物質でで固めているものも多く、漆喰本来の良さである調湿機能や殺菌作用を持たない商品も見受けられます。

 

漆喰=自然素材とは言えない中、安全な素材を選んだはずがシックハウスで悩まされるというケースもあり、古来からの本漆喰が見直されてきています。

○メリット

  • 程よい調湿性と強アルカリ性による殺菌効果
  • 化学物質、臭い、菌類などを吸収して分解する
  • 漆喰独特の白さと上質な仕上がり感
  • 非常に硬く固まり、数百年安定する
  • 耐火性や防音性、遮熱性にも優れている

○デメリット

  • ひび割れや汚れが気になる

 

塗り壁の種類2:珪藻土

珪藻土イメージ

30〜40年ほど前にできた比較的新しい塗り壁材で、珪藻の化石が原料になった塗り壁です。元々調湿する塗り壁材として開発され、結露を防ぎ、においや化学物質を吸収することが知られています。最近ではお風呂のバスマットでも人気で、一瞬で足裏の水気を吸い取る吸水性は他にはない特徴です。

○メリット

  • 最も優れた調湿性
  • 脱臭性や耐火性
  • 商品が多く、金額も安いものから高いものまで幅広い
  • マットな表情で、素朴な落ち着いた風合い

○デメリット

  • 中性〜弱酸性のため、多湿箇所の使用はカビの原因になる
  • 珪藻土自体に固まる力は無く、接着剤が必要(結合剤に何を使うかが珪藻土の良し悪しのポイント)
  • ポロポロと粉が剥がれることがある

 

塗り壁の種類3:砂壁

砂壁イメージ

戦後に日本で一般的になった塗り壁の種類で、砂や砕石、金属粉や貝殻粉などを糊と混ぜた塗り壁になります。砂が持つ独特な和風感や質感が和室などで人気となりましたが、糊に「ふのり」などの海藻を煮たものや、デンプン糊が使われていましたが、最近では合成樹脂を代用することも多いです。

○メリット

  • 調湿性が高い
  • 防火性が高い

○デメリット

  • 砂が落ちやすく、剥がれやすいので、掃除が大変
  • 合成樹脂を含んだものは調湿性は少ない

 

塗り壁の種類4:聚楽壁(じゅらく)

聚楽イメージ

京都西陣の聚楽第跡地周辺から産出する土を素材として使用する塗り壁です。茶室などに使用され、土に砂、藁スサを混ぜできるもので、鉄分を入れることで赤味が出て日本古来のわびさびを感じさせる上品な壁に仕上がるのが特徴です。

○メリット

  • 高い調湿性による夏の涼しさ
  • 静電気カットなど塗り壁の基本機能は高い

○デメリット

  • ポロポロと剥がれる
  • 合成樹脂を含んだものは調湿性は少ない

 

塗り壁の種類5:合成樹脂塗り壁

合成樹脂塗り壁剤

石油系を原料とした新建材の一種で、漆喰や珪藻土などが持つ透湿性、調湿性、静電気カットなどの機能は無く、接着強度や硬化時間、施工性などが高い塗り壁です。

○メリット

  • 施工〜初期は割れにくい
  • 汚れにくい、もしくは汚れても高圧洗浄ができる

○デメリット

  • 塗り壁本来の性能がない
  • 紫外線による劣化がある

 

スイス生まれの本漆喰「スイスウォール」

スイスウォールはスイスのジュラ山脈から産出するピュアライム(カルシウム純度98%)を主原料に、500年以上前から続く製造方法で作られる本漆喰です。ピュアライムを1週間かけて低温焼成し、ごく微量の亜麻仁油と白樺の繊維を混ぜ合わせ3か月以上熟成させることで、石灰成分が91%であるにもかかわらず「粘り」と「強度」そして「強アルカリ」の特性を持ちます。

 

また、一般的な漆喰と違い、原料そのものの力で硬化します。そのため糊や化学物質などは不要で、一度硬化すると元の石灰石に戻ることで安定し、石灰石と同様に数百年の耐久性があると言われています。漆喰の特徴を左右するアルカリ性が高い理由として、石灰成分が91%とほぼピュアライムの石灰だけで造られるからです。pH13という強アルカリ性は「酸化還元作用」で全ての有機物を分解する力を持ち、住宅に使うことでカビ、菌類、ウィルス、化学物質、においなどを「吸収」「分解」します。住む人にとって、健康的な環境を創る機能を持つスイスの伝統的な漆喰です。

 

日本にとてもよく似た気候風土のスイスで生まれた本漆喰。調湿性に優れ蓄熱効果もあり、快適&エコな住まいづくりが実現します。

外装にスイスウォールを使うなら→カルクファサードの製品ページへ >

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漆喰の施工について→施工ポイントページへ >

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