【530ごみゼロの日】紙と塗装で産業廃棄物を削減
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コラム
オガファーザー
環境問題
5月30日は「ごみゼロの日」
4月〜6月は環境に関する記念日がたくさんあります。
・5月4日 みどりの日
・5月30日 ごみゼロの日
・6月5日 国連「世界環境デー」
ちなみに6月は1ヶ月を通して環境省主唱の「環境月間」です。
5月30日は、「530=ごみゼロ」の 語呂合わせで「ごみゼロの日」に定められています。 「530(ごみゼロ)運動」は、1970年代に 愛知県豊橋市の山岳会会長・夏目久男さんの 呼びかけで始まり、その後、官民一体の活動と なって全国に広まりました。
今回はこの「ごみゼロの日」にちなんで、イケダコーポレーションがゴミの削減のために日本国内でもっと普及させたいという思いに溢れた下地用紙クロス「オガファーザー」について、あらためてご紹介します。
日本におけるビニールクロスの産業廃棄物量
高度経済成長期以降、日本ではビニールクロスが普及し現在の市場は90%まで及びます。
こうなった要因として、戦後の人口増加や住宅不足から「工期が短い・安い・施工しやすい」の三拍子がそろったビニールクロスが脚光を浴び、大量生産・大量使用を国が推奨したことが挙げられます。また、さまざまな柄や質感でデザイン性に富んでいるのも大きな魅力ですよね。
しかし経年劣化やカビなどの汚れによる貼り替え、リフォーム、また建物の取り壊しなどにより日本で産業廃棄物として処理されるビニールクロスは年間10万tにも及びます。住人の入れ替わりが多い賃貸マンションでは、生活に影響のなさそうな小さな傷や汚れでも「原状回復」の名目で貼り替えを行う場合もあります。そうするのには製造メーカーや内装施工業者の利益を守るというような諸般の事情があることも理解できないではありませんが、本当にこのままゴミを増やし続ける社会で良いのでしょうか?
日本におけるビニールクロスの現在の市場は90%と先に述べましたが、世界での使用率はわずか「5%」です。日本以外の国ではどのような内装なのでしょうか?
世界の内壁は「紙」と「塗装」でできている
欧州を中心とした世界の内装は、主に紙クロスと塗装で仕上げられています。
理由としてはさまざまありますが、大きなメリットとして
1.再生可能素材であること
2.室内生活が快適であること
が挙げられます。
再生可能素材がエコロジーであることはいうまでもありませんが、紙クロス自体はもちろん接着剤に至るまで、健康被害を引き起こす可能性のある可塑剤などを使用しておりません。また塗装材も天然素材や健康被害のない化学物質しか含まないもの厳選して使用することで、居住者から生産者に至るまで、内装に関わる全ての人への健康面を配慮することができます。
さらに紙や天然粘土といった素材には透湿性があり、快適な屋内生活を送る上で欠かせないと多くの国で認められ、主要な素材として活用されています。
高温多湿な日本、これから梅雨〜夏にかけて湿気が特に気になる季節です。ビニールは水を通さないので、ビニールクロスで覆われた室内は湿気がこもり、カビが発生しやすくなります。湿気で不快なだけでなく、カビを餌にノミやダニも繁殖しアレルギーを引き起こす要因になりかねません。壁紙の継ぎ目が黒く変色しているのを見たことはありませんか?あれもカビです。見た目も悪く、放置すればどんどん悪化するため壁紙の張り替えが必要=大量のゴミとなってしまいます。
貼り替え不要!重ね塗りで何度でも模様替えができる
オガファーザーはドイツ新聞の再生紙と間伐材のウッドチップを用い、製法も環境負荷が少ないことから高い評価を受け、世界30カ国に普及しているEPD(環境製品宣言)認証の紙クロスです。メンテナンス性に優れ、万が一破れてしまっても気にならない程度に補修が可能、ちょっとした汚れであれば消しゴムで落とせたり、気になる大きな汚れを隠したり模様替えをしたい場合には剥がすことなく重ね塗り可能な自然塗料で何度でも塗り替えることができます。
(メンテナンス方法についてはこちらの「補修について」参照)
イケダコーポレーションの推奨する、オガファーザーと自然塗料(天然粘土塗料レームファルべ、または漆喰調水性塗料デュブロン)を合わせた内装仕上げ「オーガニックフィニッシュ」は、透湿性に優れ室内の湿度をコントロールするため、日本の住宅に起きやすいカビ問題のほか、空気中の嫌な臭いを取り除いたり壁面の静電気を抑制する効果も持ちます。
ゴミを出さず、快適な住環境を保ち、何世代にもわたって住み継がれる家づくり。人にも環境にも優しく日本の気候にも適した素材、それがオガファーザーです。
新築やリフォームで壁紙をご検討されている方は、ぜひオーガニックフィニッシュで「ごみゼロ」を目指してみませんか?
オガファーザー施工事例
オガファーザーにデュブロンを塗装した物件です。