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オイルの基本の選び方&塗り方(基本・外装編)

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    オイル塗装

    自然塗料

なぜ外部の木材を塗装するのか?

木材は古代から使われてきた、最も歴史のある建材です。

外壁に板張りがよく使われていた時代には、木材保護のために焼杉などの加工をしても塗装をする習慣はほとんどありませんでした。

その背景には木材が朽ちていくものだという人々の理解があり、時間をかけて自然乾燥を行なった良材を使っていたなどの要因がありました。

外部の木材を塗装する目的は、意匠性を除けば紫外線や水による木材の褐色化や傷みを防ぐことにあります。 外部に木材を使う際に木材と塗料の種類などの適材適所を把握することで、より美しい木の外観を保つことができます。

1. 外部に木材を使うメリット・デメリット
2. 外部に木材を使う時に気をつけたいこと
3. 外部の木材保護塗料の種類
◇ オイルの基本の塗り方
◇ 再塗装について

1. 外部に木材を使うメリット・デメリット

メリット

・デザイン性がある

・加工がしやすい(部分補修が可能)

・断熱性・通気性がある

・地球温暖化を防止する

デメリット

・割れ・反りが起こりやすい

・メンテナンス周期が短い

・適切な設計施工でないと傷みやすい

 

外装材の中でも木材が歴史的に長く使われてきたのは、人にとって身近で豊富な天然資源であることも大きいでしょう。

デメリットにメンテナンス周期の短さを挙げましたが、寿命に関しては一般的な外壁材と比べてメンテナンス次第でとても長くなります。

 

<外装材の平均寿命の目安>

外装材の寿命を伸ばすには、いずれも定期的な塗装やコーキングの打ち直しなどの定期的なメンテナンスをすることが欠かせません。

実際に数百年以上の長寿命な木造建築が多く現存し、木材であれば塗装だけでなく傷んだ部分のみを取り替えるなどのメンテナンスで、永く建物に使い続けられることが証明されています。

2. 外部に木材を使う時に気をつけたいこと

木材は材料選定や設計・施工をする際に下記の点に注意することで、腐りや割れ・反りなどの発生を抑えます。

 

(1)木材の種類

 

外部に木材を使う際は塗装による木材保護性能だけに頼らず、腐りにくく害虫が寄りにくいものを選びたいです。

以下の様な代表的な針葉樹の心材やハードウッドを選ぶだけでなく、十分な厚みがあり含水率15%以下の乾燥木材であることも重要です。

 

<外部に向いている木材>

外壁に向いている木材

(2)軒を深く出し外壁を守る

 

木材を劣化させる紫外線や風雨に対しての最大の予防策は、適切な軒や庇(ひさし)をつけることで、それはどんな外装材を選んだとしても共通していえることです。

木材は細胞に多くの空気を含み断熱効果が高い素材なので、軒を深く出すことで建物の温度上昇を防ぐ効果も期待できます。

3. 外部の木材保護塗料の種類

外部の木材保護によく使われる塗料は下記の3種類になりますが、耐候性を重視するのであれば半造膜型塗料を推奨します。

 

<外部に使われる木材保護塗料>

木部用塗料

 

木材を内面から強くする含浸塗料

メンテナンス周期が短くても木目を美しく見せたい場合や、素地の色がグレーに変化していく経年美を楽しみたい場合には含浸塗料を選択します。含浸塗料は塗りやすいものが多く、施主によるメンテナンスも可能なものが多いです。

含浸塗料は、木材に侵入した水分が塗膜を壊すことはなく放湿されることで木材は保護されるので、数年毎のメンテナンスでゆっくりと木材の経年美を楽しむことができます。

含浸塗料

塗膜で木材保護を行う造膜型塗料

できるだけメンテナンス周期を遅らせたいということであれば、造膜型塗料での塗装の方が塗膜の表面強度はあります。

造膜型塗料の中には10年以上の耐久性をうたうものもありますが、塗膜が割れたり剥がれたりすることで水分を含んだまま放湿できず木材を腐らせてしまうことがあります。塗膜の割れなどを見つけ次第すぐの補修をするか、軒の出が深い屋外など適所に用いる必要があります。

木材が腐るのは、紫外線により表面が劣化することと水に濡れた後もなかなか乾かない状態が続くことです。

外部に用いられる塗装は、水を遠ざけ汚れにくく、さらに水蒸気をよく透過しなければなりません。

造膜塗料

耐候性を重視するなら半造膜型塗料

半造膜型塗料は造膜型塗料の防汚・防水機能と含浸塗料の木材を健康な状態に保つ吸放湿性を兼ね備えており、高温多湿な日本の気候に耐え木材を保護します。

塗膜の吸放湿性だけでなく紫外線から木材を守る素地隠蔽力の高さも、外部の木材に半造膜型塗料を推奨する理由の1つです。
半造膜塗料
低環境負荷型塗料(自然塗料を含む)は、環境や健康面での配慮ができていても耐候性などの機能面が低いものと思われがちです。しかし、半造膜型塗料であるリボス自然健康塗料タヤ(279)は富山木材試験センター(現:富山県農林水産総合技術センター/木材研究所)による厳しい耐候性試験において、主要な木材保護塗料の中でも長寿命であるという結果が出ています。

 

タヤ(279)施工例:屋久島町庁舎

 

 

◇ オイルの基本の塗り方(外部)

 

<準備物>

サンドペーパー      :一般的には#180〜#240(下地の状況に合わせる)

刷毛・コテ刷毛      :刷毛はコシがありオイルをよく含むステイン用を推奨

かく拌スティック  :塗料をかき混ぜることができる、先がヘラ状のもの

ウエス                      :市販のもの以外でも、綿率の高い古タオルやTシャツなどで可

目荒らし(*1)をする場合はサンドペーパーの粗目のものやワイヤーブラシなど

 

①  素地調整

木目を引き立たせる塗装には、塗料が良く吸い込む様にキズや汚れのある場合はサンドペーパーでならし、素地表面は清潔且つ平滑でよく乾燥した状態にします。

 

(*1)目荒らし・・・外部に使う木材の素地表面は、プレーナーで平滑にされた面よりも手触りが少し引っ掛かる程度に目荒らしをした方が、木材の通気・調湿性も増し塗料も良く吸い込むので塗装のもちが良くなります。

 

② 下塗り

デュブノ(261プライマーオイル)で下塗りする目的は、木に深く浸透し仕上げ塗料との密着性を高めるためです。木目もよりきれいに見え撥水性が高まり、木材や塗装のわれも防ぎます。

 

デュブノ(261プライマーオイル)は、15㎡/Lの目安で薄く均一に塗り広げます。

 

*デュブノを下塗りしない場合は、樹種に合わせた塗料を塗ります。

③ 仕上げ塗り

顔料や樹脂分が沈殿しているため、かく拌スティックなどで塗料をよくかき混ぜます。

1回目はタヤ(279)を木目に沿って15㎡/Lの目安で塗り広げ、20分後に表面を刷毛で均一にならします。

塗料が滴(したた)り落ちるくらい塗れている場合には、20分以内にウエスで拭き取ります。

(24時間乾燥後、サンドペーパー#180〜240で研磨)

 

2回目はタヤ(279)を木目に沿って25㎡/Lの目安で塗り広げ、20分後に表面を刷毛で均一にならします。

塗料が滴り落ちるくらい塗れている場合には、20分以内にウエスで拭き取ります。

 

タヤを3回塗りすると木目はほとんど消えてしまいますが、耐候性を高めることができます。

また、タヤは淡色よりも濃色の方がより高い紫外線カット効果があります。

 

〈 注意事項 〉

!塗布量は、樹種や材の吸い込み具合によって異なります。

!植物油が主成分のオイルは、使用した刷毛やウエスが一定の温度を超えると自然発火する可能性があるため、使用後すぐに十分な水に浸すか密閉した缶に収納してから処分して下さい。

 

 

◇ 再塗装の時期について

 

半造膜型塗料及び含浸塗料の再塗装は、顔料が落ちて基材が見え始めた時期に行います。

塗装工程は目立った傷や汚れがなければ塗装面を水道水で洗浄した後、十分に乾燥させ再塗装をするだけで、造膜型塗料の様に旧塗膜を研磨する工程が

必要ありません。

 

また、半造膜型塗料及び含浸塗料は造膜型塗料よりも初回の再塗装時期は早まりますが、長期的に見ればメンテナンスコスト面での負担も軽減します。

 

なぜなら、定期的な再塗装で旧塗膜を除去して新しい塗膜を繰り返し形成する造膜型塗料とは違い、半造膜型塗料は再塗装をすることで既存の塗装を強化し再々塗装の時期を伸ばすからです。

 

半造膜型塗料であるリボス自然健康塗料タヤはその機能性の高さと、完全成分表示にこだわった安全性が評価されて多くの木の建物に採用されています。


*タヤの施工事例 

 

最近では住宅のみならず、公共の場での木材活用の事例が増加傾向にあります。

(参照:木造の公共建築に選ばれる塗料とは?)

また、木材は軽く加工もしやすいため、ブロック塀よりも倒壊リスクが低く安全が確保できるとして、通学路で木の柵を設置することが見直されるようになりました。

今後、様々なシーンで木材活用が増えていくことが予想されますが、外部に木材を使うなら、

 

・適切な木材の選択

・通気・調湿性を考えた設計・施工

・半造膜型塗料による塗装

 

の3つのポイントを押さえることで、木材が持つ美しさやぬくもりを永く楽しみ続けることができます。

 

リボス自然健康塗料タヤ(279)での塗装なら高い耐候性を発揮するだけでなく、

鉱物顔料ならではの自然な色彩が美しい街並みと調和します。

 

  筆者プロフィール

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