8/23名古屋開催「持続可能な未来へ~日本のパッシブハウスと断熱の今~」レポート
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断熱材
2024年8月23日(金)、名古屋でイケダコーポレーション主催
「持続可能な未来へ~日本のパッシブハウスと断熱の今~」が開催されました。
今回講師で登壇いただいた1人目は、愛知県豊田市を拠点にパッシブハウスの設計・監理・認定コンサルティング業務を行う鎌倉寿建築設計室の鎌倉寿先生。2021年にドイツパッシブハウス研究所認定国際資格を取得し、これまで多くのパッシブハウスに携わってこられました。(パッシブハウス実績)
そもそもパッシブハウスの基準とは何なのか?エコハウスとどう違い、どのような性能数値が求められるのか?ドイツパッシブハウス研究所よりリリースされた建築物のエネルギー収支計算ツールPHPPを用いての解説や、100年後でも快適な家づくりについてなどお話いただきました。
2人目は岐阜県立森林文化アカデミー教授の辻充孝先生。5月のビッグセミナーに引き続きの登壇です。
ドイツ・フラウンホーファー建築物理研究所開発の断熱解析ソフトWUFIを使用しながら断熱性能による室内の温度・湿度の変化や結露リスクなどを解説、また昨年フラウンホーファーとともにローゼンハイムのバウビオロギー研究所を視察で訪れた際のパッシブ建築における断熱や温熱性能、人がいかに心地よく健康に住めるかを大切に素材の扱いをされているのかなどお話いただきました。日本での2025年省エネ基準適合義務化も踏まえ、今後は家の性能はもちろんのこと脱炭素の為に建材などの選択も必要であるとのお話とともに建築物ホールライフカーボン算定ツール(J-CAT)の無料ダウンロードについてもご紹介されました。
5月ビッグセミナーには日程や大阪開催とのことでご都合のつかなかった方、開催後に内容を知り機会をお待ちいただいていた方など、たくさんの方にご参加いただきました。暑い中足をお運びいただいた皆さま、誠にありがとうございました。
今後もより多くの方に建築の今とこれから、そこにエコロジーな建材をどのようにご活用いただけるかなど様々な情報をお届けできればと思います。引き続きイケダコーポレーションをよろしくお願いいたします。
2024年 9月 24日(火)東京開催!《CPD 3単位》
オーストリアのフォアアールベルク州から始まった、革新的な木造建築は2050年の脱炭素化の中で重要な意味を持ち、世界中から注目を集めています。その革新的な木造建築のパイオニアであり、技術を確立したヘルマン・カウフマン氏は、LCT-One(ドルンビルン)やシュムッタータル中・高等学校(バイエルン州)など数々の先進的な木造建築で国際的な賞を受賞し、評価されています。ヘルマン・カウフマン氏は従来の木造建築をオーストリアの伝統的な木造技術と革新的な製材技術を用いて大規模な高耐性構造を可能にし、新たな木造建築の可能性を切り開いた人物です。従来の木造建築を超える高い機能性と耐久性だけでなく、木造だけが可能にするモダンでサスティナブルなデザイン、脱炭素と循環性でコンクリートに替わる木造建築は未来を担う建築とも言われています。
今回のセミナーでは、ヘルマン・カウフマン氏と横畠 康氏の数多くの実例の中から、最新の建築事例や、これからの持続可能性と造形を兼ね備えた取り組みをご紹介頂きます。
日本においてもようやく木造中大規模建築が話題になるなか、国土の7割が森林である日本が取り組むべき未来の木造建築と地域材の活用方法について大きなヒントを得られるセミナーとなっております。
ぜひご参加ください!