コラムNo.02|DIYは「+ひと手間」の愛情
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コラム
前回の続き、Nさん宅で開催した「壁塗りworkshop」をレポート形式でご紹介します。
「無垢の床と塗り壁」
漆喰はそれまでマンション暮らしだったNさんにとって雑誌の中で見ていた憧れでした。
「自分で塗ってみた〜い!」そんなご要望に応えて、
プロの左官職人に教えてもらいながら自分も参加して楽しむ企画
「みんなで塗ろう! 漆喰塗りワークショップ」を開催しました。
待ってました〜!と言わんばかりにDIY好きの主婦たちや興味ある人たちが集まり、
工務店さんと左官屋さんに協力いただきながら2日間のカルクウォール塗り作業がスタート。
養生は「愛」
まずは床への養生。教えてくれたのは株式会社みこてやの江口社長。
マスカーと呼ばれるビニールにテープが貼りついたシートを床から順番に貼っていきます。
「どうせみんなボトボトこぼすんだから〜。笑」
真剣な眼差しで作業を見つめるみんなを笑わせながら養生の大切さを教えてくれます。
初めての養生作業を体験したNさんの感想は、というと・・・
「ただ塗るだけじゃなくてこんなにやることあるんだね〜。」
「でも、もし自分1人だったらめげちゃう。職人さんって、本当にスゴイ。」
完成した時に見えない部分こそが一番重要な過程だったりしますよね。
ガサツな私みたいなタイプは細部まで神経が行き届かずあまり好きな作業ではありません。
でも、そんな人ほど、こぼしたり、そそしたり、その養生に何度となく救われたりします。笑
養生って、現場を守り、楽しく思いっきり作業できる環境を作ってくれる「愛」ですよね。
一緒に手や体を動かして何かを作る
愛の養生があれば、ぶきっちょさんだって大丈夫。
さぁて、ここから下地のローラー塗り、そして、初めてのコテ塗り仕上げに入ります。
「無になる感じがたまらない〜」
いつもおしゃべりなママたちもこの日は真剣な眼差し。どんどん作業を進めていきます。
思い切りのいいタイプ、慎重なタイプ、私みたいにガサツなタイプ、、
コテの使い方や塗り方に性格が出て現場作業は面白いです。意外な一面も見えたりして。
ただいま〜と帰りたくなるお家
そして、「ただいま〜」と友達を連れて帰ってきた娘さん。
早速着替えて作業スタート!
「クリームみたいで可愛い〜♡」
「今度、泊まりに来てもいい〜?」
そんな子どもの会話を聴きながら、お母さん同士も吹き抜けの小窓越しでおしゃべり。
あれ?漆喰塗りworkshop中ですよね??
はーい。もちろん開催中ですよ!
こんなに頑張ってる人もいました!笑
イベントを聞きつけて応援に駆けつけてくれたイケダコーポレーションの篠崎さんです。
職人さん顔負けのコテさばきで狭いところもなんのその。ステキ左官ガール!!
職人さんも、工務店さんも、代理店さんも、プランナーも。お友達まで、
みんなが集まる、こうして顔の見えるお家づくりってすごくいいですよね〜。
きっと昔のお家づくりってこんな風にいろんな人が出会い、繋がる場だったんだろうな。
お家は家族の健康を守る大切な場所、という考えから、ご提案させていただいたカルクウォール。
「+ひと手間」DIYというコミュニケーションをworkshopで加えたことで、
住み始める前から愛着のある、みんなにも愛されるお家になったのだと感じています。
これからも、「つくる・つながる・わらう」コニュニケーションで
オンリーワンのストーリーを作るお手伝いをしていきたいと思います。
著者プロフィール
暮らしプランナー 田村美奈子 One’s work代表
(住育アドバイザー/インテリアコーディネーター/ライフオーガナイザー)
ママは太陽!をコンセプトに「食育×住育」視点から、お家がパワースポットになるライフスタイルを提案している。