コラムNo.11|ストーリーのある暮らし
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ストーリーのある暮らし 〜世界にたった1つだけのダイニングテーブル〜
今回は、住まいの命とも⾔われるLDK(リビングダイニングキッチン)から笑顔を広げる “⾷卓”を⾃分らしく彩る楽しさをお伝えしたいと思います。
と、その前に・・・。
現在の家庭の⾷卓の問題点を皆さんはご存知でしょうか?
お⽗さんもお⺟さんも仕事、⼦供たちは塾。このような家庭はごく⼀般的になっていますし、 ⼀⼈⼀⼈の予定が個別にあって、⽣活そのものが多様化しています。現代では、 家族そろって⾷事をする機会は減っているのが事実です。
また、「コ⾷」と⾔う単語を聞いたことはありますか?
孤⾷、固⾷、個⾷、⼦⾷、⼩⾷、⼾⾷、粉⾷、濃⾷、虚⾷、と⾔われる9つの「コ⾷」です。
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- 孤⾷ 家族と⼀緒に暮らしていても1 ⼈で⾷事をとること
- 固⾷ 好きなものだけ⾷べる
- 個⾷ 家族それぞれ、バラバラなものを⾷べる
- ⼦⾷ ⼦供だけで⾷べる
- ⼩⾷ ⾷欲がなく、少しの量しか⾷べない
- ⼾⾷ 外⾷ばかりの⾷事
- 粉⾷ パンや麺類など、粉物が中⼼である
- 濃⾷ 味の濃い物ばかり⾷べる
- 虚⾷ 朝、⾷欲がない、何も⾷べない
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⼈を良くすると書いて「⾷」。 そして、⼈を良くする事と書いて「⾷事」。 家族で⾷卓を囲み、⼼触れ合う団らんの時間を持つことは、お互いの⼼と身体を思いやる⼤切な時間です。 ⾷卓は最も有効なコミュニケーションの場なのです。
だからこそ、そんな家族団らんの主役となるダイニングテーブルにも⾃分らしさにこだわってみませんか??
世界にたった1つだけのダイニングテーブル
さて、これは⼀体何だと思います?? 残り1つの⽊⽚パーツがピッタリはまった瞬間の写真です。
これ、実はダイニングテーブルの天板なのです!! デザインや端材の組み合わせを考えて、1つ1つカットした木片を組み合わせているところです。 写真を送ってくれたのは、千葉県でwood C fullsun として⽊⼯⼈をしている仲間のフルさん。
「背伸びをせず、そこにあるモノをカタチに、素材を⽣かして活かす」それが彼のコンセプト。 今回、⾃然素材の素敵なお家に似合う“遊び⼼”のあるダイニングテーブルをオーダーしました。 注文内容は「コントラストは強すぎず・・・笑」と⾔うことだけをお家の写真と⼀緒にお伝えしました!
デザインは全てお任せして、途中経過の写真を送ってもらいながらワクワク楽しみに待っていました。完成までのワクワク感を皆さんにも少しだけおすそ分けしたいと思います。
まずは、⼟台となる下地づくりから。 165cm×80cm の⼤きな⼤きなアートフレームの完成です!
続いて、ここから端材のパッチワークの始まり〜! 幅も、厚みも、⻑さも違う⽊材をデザインしていくって凄い⼿間のかかる作業です。めちゃくちゃ楽しそうですけど、めちゃくちゃ悩みそうですよね・・・。
こうがいいかな、いややっぱりこうしよう!作り⼿の声が聞こえてくるような写真。1つ1つ時間と⼿間をかけて作ってくれるこのストーリーに感動しちゃいます。端材になった⽊材たちも喜んでいるみたい。
ジャーーーン!! ついにパッチワーク完成〜っ!!めちゃくちゃカッコイイ!これぞオンリーワン!
ここにアイアン脚を取り付けていきます。
脚の⾼さが69cm。天板の厚みが3cm。今回テーブルの⾼さは72cm。
まだ完成ではありませんよ。 ここから「+ひと⼿間」のお楽しみアレンジタイムです! 使うのはコレ。室内・屋外⽤カラーのタヤTAYA ⽊部⽤オイル。 撥⽔性も耐久性もあるのでウッドデッキなどでよく使われるものを⾷卓で使⽤できるのも、⾃然塗料ならではですよね。 嫌なニオイもなく、カラーが豊富で⼤好きです。
今回はブルー122/グリーン113 を使⽤
ドイツに⽐べて気温や湿度の⾼い⽇本の気候に合わせて共同開発されているって聞いてさらに感動!
旦那さんが⾃ら塗装。⽬が真剣そのもの!この時の集中⼒って凄いですよね。アクセントに数カ所カラーをプラスして、さりげなくカスタマイズしました。 ちょっと⾊を添えたいときに50cc の⼩瓶が便利です。
そして仕上げはこちら、クノスクリアオイルKUNOS。3 分ツヤのある内装⽤オイルで、キッチンなどの⽔回りへの使用や汚れがつきにくくなるため家具や建具に最適です。
スーっと染み込んで乾いた⽊材が潤いを取り戻します。 ⼀度塗って乾燥させ、翌⽇にもう⼀度塗装し2度塗りで仕上げました。サラサラしていた表⾯がオイルを含ませたことでしっとりツヤのある表情に変わりました。
ジャーーーン!! 世界にたった1つだけのダイニングテーブルの完成で〜す!
塗装する前も素敵だったけど、オイルでしっとり潤った仕上がりに思わずうっとり。 これぞ、本当のオンリーワン!!
きっとテーブルの材料になる前も、いろんなストーリーを経てやってきたであろう⽊材。巡り巡って出逢った組み合わせ。まるで⼈の⼈⽣のよう。⾯⽩い!!
翌⽇、撮影したいから⾏きます!と伝えると、 「ちょうど今からご飯だから⾷べていって〜」とパパっとパスタを作ってくれました。
「めちゃくちゃ映える〜」って思わず写真を撮っていたら、隣で奥さまが、 「もう空間にしっかり馴染んでいて何年も使っているみたいなの!」と嬉しい声。
暮らしを楽しく!⾃分らしく! そんな⼼が映し出されたランチの⼀コマに思わずにっこり。 家族みんなでこのテーブルを囲んで「おいしいね!」が⾶び交う毎⽇が⽬に浮かびます。 きっと⼦供達が育ったずっと先の未来にも、⼼に残る⾷卓の楽しさがリレーしていくことでしょう。
「モノを選択することは⼈⽣をデザインすること」そんな⾵に思えた時間です。 お⼿伝いさせてもらえて感謝です。
wood C fullsun のカラフル古さん。ありがとう!!
wood.c.fullsunのインスタグラム