コラムNo.12|古民家リノベーション【前編】〜 人生は選択 〜
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古民家リノベーション【前編】 〜 人生は選択 〜
「ありのままに自分らしく生きたい」
こんな風に考えたことのある方は、多いのではないでしょうか?
今回は、移住、そして、古民家をリノベーションし住まい環境を大きく変えて、自分らしく生きるために、新しい人生の扉を開いた宮尾さん宅をご紹介します。
移住決断と運命の出会い
奥様のKさんに「移住」を決断された時のお話を伺いました。
大好きだった祖母の家が人の手に渡るかもしれないという知らせを受け、居ても立っても居られず、自分たちが住みたい!と手を上げたところから始まったそうです。とは言え、当時、分譲マンションに住み、旦那様は都心勤務、子供たちも保育園に慣れ親しんでいた中で、
何がKさんを突き動かしたのだろう?!と突っ込んで聴いてみたくなりました。
すると・・・
「こうあるべきだ、こうしなきゃいけない」に縛られて、働き詰めの毎日に限界を感じ、さらに体調を崩した時に新しい人生を始めたい!と移住を決断。手放す不安よりも、まだ見ぬ未来にトキメキを感じたそうです。
決めて断つ、と書く、決断をしたことで導かれるように地元の繋がりをたどり、大工さんが手刻みして、1本1本の木を生かした伝統工法でつくる、宮島工務店さんと運命の出会いをすることになったのです。
どう見られたいか、よりも、どうしたいか。
築100年を超える母屋
何度か増改築を行なった古民家にいざ住もうとなっても、これまで既成住宅にしか住んだことがなかったので間取りのプランにとても迷ったそうです。ですが、目の前の小さな選択の1つ1つの基準を「自分の人生を生きたい!」にフォーカスすると、本当の望みが出て、「日当たり、風通し、そして祖母を感じる古さを残す」に決まったそうです。
この3つを自分たちの幸せの住まい軸と信じて決めてからは間取り解決もとても早かったそうです。
桜のキッチンカウンター
「わぁ〜素敵!カッコいい!!」
この美しい木目のカウンターに一瞬で心が奪われてしまいました。
これは、工務店さんの倉庫に眠っていた「桜の木」だそうです。水には強いけれど言うことを聞かない、反ったり曲がったり暴れん坊で加工が非常に難しい・・・。でも、きっとこの時を待っていたのかもしれない・・・やってみましょう!ということで紆余曲折を経て、親方大工さんの技術と愛情で完成した唯一無二のキッチンです。
もちろん、撥水についての心配は塗装で解決!撥水性・防汚性に優れた木部用塗料、リボス自然健康塗料「クノスクリア」オイルでしっかり施工しています。“木”本来の美しさを引き出しつつ、水回りにも木材を使いたい方にはオススメです。
自然素材の家
Kさんは、もともとナチュラルなものが好きな方ではあったけれど、家の素材まで深く考えたことがなかったそうですが、職人さんたちの仕事ぶりに生で触れ、古いものが蘇っていく様を見て、古民家の素晴らしさ、可能性を感じたそうです。正直、予算を削ってビニールクロスという案も出たそうですが、自分のため、家族のため、地球のため、一つの選択でいろんなものに影響することがある、なおかつ毎日過ごす住まいだからこそ、気持ちよくいたい!という想いから、壁の一部に漆喰を選択。
もともと移住を決断した当初は、できるだけ自分たちの手でやりたいと思っていたことと、そして、もう一つ、地域のために何かやりたいと思っていた宮尾さんご夫婦だからこその企画で漆喰塗りをワークショップ形式でやることを決めたそうです。
「みんなでつくった家」という、目には見えない安心感にいつも包まれているという宮尾家。
次回は、地域を巻き込んで完成した漆喰塗りワークショップの様子をお伝えしたいと思います。
お子さん達の手によって完成したとびきりのエピソードも添えて♡