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とうほく走り描き‖第58回(株)サスティナライフ森の家 大場江美さん

とうほく走り描きコラム58

第58回 株式会社サスティナライフ森の家 大場江美さん

 

3月は、宮城県北部にある湖・長沼を周回する「東北風土マラソン」に初参加。

 

「風土」と「food」をかけた大会名で、各給水所では、地元の郷土料理「はっと汁」をはじめ、

あんぽ柿(干し柿)、山形そば、仙台牛のステーキ、など南東北各地のグルメを味わえる。

 

参加ランナーの楽しみでもあり、生産者にとっては良いPR の機会になるだろう。

 

 

住宅産業の支えとなる林業も、農業・漁業と同じ第一次産業だが、

従事者の減少や輸入木材との競争など、取り巻く環境は一段と厳しそうだ。

 

 

仙台市の株式会社サスティナライフ森の家は、長沼に近い栗駒山系の杉を製品化する製材業が母体。

 

 

当初事務員として働き始めた大場江美さんだったが、木材についての知識が増えるにつれ、

生産・流通過程での農薬系薬剤の使用や、内装材の合成樹脂塗装などに少しずつ問題意識を持ち始めた。

 

やがて「安全性」「風合い」「調湿性」といった本来の木の持つ良さを、

エンドユーザーに正しく伝えながら、木材を届けたいと思うようになったという。

 

 

震災の翌月、2011年4月に設立されたサスティナライフ森の家。

 

派手な宣伝活動もなく「ほぼ口コミ」で途切れなく新築受注があり、初期より木部の塗装は

リボス自然健康塗料をご愛用いただいている。

 

同社の事務所は、住所こそ仙台市だが民家もまばらな田園地帯にある。

新築の仕事も、いわゆる住宅街は少なく、自然豊かな郊外が多い。

 

事務所の隣のモデルハウスの窓から外の景色を眺めると、

きっと「こんな景色の中で暮らしたいと思う人が、お客様になるのだろう」と腑に落ちる。

 

 

今年は、集合住宅2棟と戸建賃貸という開発事業を、鳴子温泉近くの森の中に計画中。

 

山仕事も体験できる宿泊施設を同じ敷地に建設予定だ。

 

「『農泊』ではなく、日本初の『林泊』」と、楽しそうに話す大場さん。

少しずつだが着実に林業や木材の理解者を増やしていっているようだ。

 

【2019年4月 北海道住宅新聞掲載】

 

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