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とうほく走り描き‖第19回 『ものづくりの裏方で支援』

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とうほく走り描き19回イラスト

第19回 『ものづくりの裏方で支援』

塩谷 幸彦さん(盛岡木材商会

 

年末12月6日、沖縄NAHAマラソンに出場。中間点までダラダラと登りが続いた後、一気に下るコースがボディブローのようにスタミナを奪い、最後の10kが果てしなく長い。今年は、強風と終盤の大雨に悩まされたが、なんとか完走。今まで多くのマラソンレースを走ったが、NAHAは切れ目のない沿道の応援がランナーを後押ししてくれる。

 

切れ目ないと言えば、リボス自然健康塗料のお取り扱いを20年続けていただいているのが岩手の盛岡木材商会・塩谷社長だ。羊毛断熱材などの代理店もしていて、エコロジー建材については、東北の草分け的な存在だ。商いの大小に関わらず丁寧な対応で、一般のお客様も多い。年末の挨拶で訪問した日にも、県内の支援学校から引き合いがあり、聞けば、木工指導の先生と、木青連(日本木材青壮年 団体連合会)の活動を通じ知己となって以来、注文が続いているとのこと。

 

盛岡近郊には、家具作家・木工クラフト作家の顧客も多く、年に一度盛岡市内で開かれるグループ展には、毎年のように同社も出展している。以前、見学にうかがったときも、長テーブル一本の小さなコーナーで、サンプルを使いながら、ご年配の女性の来場者に、リボス社製品の特徴と使い方を説明されていた。私が入社してからでもかれこれ15年以上、どんなときも労力を惜しまずにユーザーのお手伝いを続けているという印象がある。

 

木材販売については、地元の建具業者向けに手堅く営まれていたが、大手メーカーによる住宅部材の既製品化が進む中、事業の縮小を余儀なくされた。一方で、努力のかいあって、自然素材のファンが徐々に増えている。その日の打ち合わせのあとは、「忘年会」と いうことで、二人で盛岡の繁華街へ足を運んだ。最後に立ち寄った行きつけのバーには、塩谷さんが若い頃に、10年ほどかけて集めたという約300本のミニボトルのコレクションが飾られていた。

 

NAHAマラソンの完走メダルは、毎年カラルな琉球ガラス製。今年で四つ目のメダルが、我が家の棚に並んだ。300個並べるのは到底 無理な話だが、塩谷さんを見習いコツコツと積み上げていきたいものだ。仕事でも、新たなお客様とご縁が出来る、良い年にしていきたいと思う。

 


〈筆者プロフィール〉

中島信哉:株式会社イケダコーポレーションの営業として、
現在は東北6県と北海道を担当。仕事のかたわら始めた
サインペン画やマラソンが話題に。

中島さんプロフィール画像


 

【2016年1月 北海道住宅新聞掲載】

 

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