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とうほく走り描き‖第41回 『 手づくり木窓に地銀も支援』

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とうほく走り描き41回イラスト

第41回 『手づくり木窓に地銀も支援』

高橋光雄さん(アルス株式会社

 

住宅性能への関心の高まりに比例して、サッシへの注目も集まっている。山形県米沢市で「夢まど」のブランドで高性能木製サッシを製造するアルス株式会社。断熱性能はもちろん、寸法・性能ともにフルオーダー可能、さらに防火地域にも対応という技術で着実にユーザーが増えている。夢が広がる事業に、地元金融機関などの融資が得られ、今年は新工場がスタートした。

 

代表取締役の高橋光雄さんは、二代目。前身の高橋木工所は、昭和32年創業、住宅・公共案件問わず、建具から家具までこなし地元建築業を支えてきた。しかし平成5年、偶然の木製サッシとの出会いが高橋さんを変える。「合板よりも無垢」「大量生産よりも丁寧な細かい納まり」に惹かれる高橋さん、研究を重ねて、平成13年木製サッシ事業を立ち上げる。リボス自然健康塗料の木材保護塗料を試験的に使い始めていただいたのもこの頃、奥様が手がけるホームページに寄せられる全国からの問い合わせに、手探りで答えていくうちに営業も軌道に乗り、木製サッシ専門メーカーへと変貌を遂げた。

 

10月は、久しぶりにフルマラソンに挑戦した。「弘前アップルマラソン」のコースは折り返しコース。名峰岩木山の雄姿を正面に見る前半は、沿道の応援も元気いっぱい、トップランナーとすれ違う場面もありテンションが上がり好調なペースで走れたが、来た道をそのまま戻る後半は急失速。私のようなアマチュアランナーは、コースの景色によっても疲労感やタイムも変わってくる。

室内から見る外の景色を決めるのも窓なら、外から見る住宅のデザインに大きな意味を持つのも窓。高性能な木製サッシのニーズは増えそうだ。アルスが、今取り組んでいるのは、規格型サッシの安定生産で、フルオーダーの高付加価値製品にプラスすることで経営のさらなる健全化を目指している。木製サッシのこれからの市場を、良好な視界の中に捕らえながら、事業のコース作りを進める高橋さんである。

 


〈筆者プロフィール〉

中島信哉:株式会社イケダコーポレーションの営業として、
現在は東北6県と北海道を担当。仕事のかたわら始めた
サインペン画やマラソンが話題に。

中島さんプロフィール画像


 

【2017年11月 北海道住宅新聞掲載】

 

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