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とうほく走り描き‖最終回 『志を胸に一歩ずつ』

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とうほく走り描き75回イラスト

第73回『志を胸に一歩ずつ 』

池田 嘉次 株式会社イケダコーポレーション

 

盆休み、仙台市内から約60㎞の鳴子温泉まで、ラン&ウォークで一人 旅を計画した。数年前の盆に同じコースを走ったときは、ゴールまであと10㎞弱を残しダウン。コンビニの前で憔悴(しょうすい)している私を、通りすがりの地元の人が見かねて、車で旅館まで送ってくれた。今思えば軽い熱中症だったのか、翌日の昼までダメージが残り、ろくに温泉も楽しめなかった。

 

今回は、その苦い経験を生かし、まだ涼しい早朝4時半から快調にラン。日差しが強まる頃から、ウォークに切り替える。仙台から40㎞を過ぎたあたりで30℃を超える暑さとなり、ここで無理をせず、電車移動を選択。宿にも早く着きゆっくりと静養できた。再び完走は出来なかったが、遠い目的地に向かって、自分の足で、少しずつ近づいていくのは、さわやかな充実感がある。

 

今年創業 30 年を迎える弊社㈱イケダコーポレーションも、今まで目的地を変えずに一歩ずつ進んできたように思う。「人に優しく地球に優しい環境改善のビジネス」の志のもと創業した前社長池田嘉次が、草創期に出会ったのが自然塗料の「リボス社」。私が入社した平成11 年当時は、少ない営業スタッフで全国をまさに駆け回っていた。その後スイス漆喰など商材を拡大、今年からは「シュタイコ社」の木質繊維断熱材STEICOの輸入をスタートした。

 

ドイツ・スイスなどの環境先進国をめぐる「エコバウ建築ツアー」も高橋元(故人)さんと共同で立ち上げて、昨年で23 回目を数えた。道内からも過去多くの方々のご参加をいただいた。エコロジー建築に特化した海外視察ツアーとしては先駆的な取り組みで、弊社が誇れる事業のひとつだと思う。

 

私は今、53歳。池田が会社を設立したときとほぼ同じ年齢だ。鳴子を目指しながら今までを振り返り「これからどこまで走っていけるのか」あらためて思いを馳せる盆となった。

 

〈連載終了のお知らせ〉

6 年以上にわたったこの連載も今回で終了となります。最後に、弊社を創業した前社長を紹介させていただきました。ありがとうございました。

 

 


〈筆者プロフィール〉

中島信哉:株式会社イケダコーポレーションの営業として、
現在は東北6県と北海道を担当。仕事のかたわら始めた
サインペン画やマラソンが話題に。

中島さんプロフィール画像


 

【2020年9月 北海道住宅新聞掲載】

 

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