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とうほく走り描き‖第29回 『 エコロジー建築の鉄人』

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とうほく走り描き29回イラスト

第29回 『エコロジー建築の鉄人』

西方 里見さん(有限会社 西方設計

 

10月は、能登半島すずウルトラマラソン に出場、二度目の挑戦だ。昨年は 62kmで完全に足が止まりギブアップ。今年は70km過ぎで時間切れ収容されたものの最後まであきらめずに前進し続け、力を出し切った充実感がある。アップダウンの激しい難コースだが、スイスイと完走するベテランランナーも多く、素直に「すごい」と感心させられる。鉄人と呼びたくなる人たちだ。レースの翌日は、秋田県能代(のしろ) 市の西方設計さんを訪問。主宰の西方里見先生については、説明の必要もないだろう。断熱・気密・木材利用についての高い見識で知られる。秋田県内だけでも300件を超える設計実績があるそうだ。

 

20年近く前に当社主催のドイツ・エコバウ建築ツアーに参加、それから長くご縁があり、今年1月の当社セミナーでも講師を務めていただいた。 設計事務所勤務を経て30歳で独立して以来ずっと能代が拠点。一般に地方のほうが設計業務の受注は難しいと思われるが、秋田県などの木造公共建築の引き合いもあり 「住宅と公共と両方やったら、ちょうど仕事の波もなくなって、いいかなと。ふふふ」 と、さしたる苦労もなかったように話す。「建築設計だけでなく、木製サッシなどの 製品開発もやりたかった」と、地元の業者と連携しながら様々な活動をされている。 打ち合わせ室には、開発中のアルミフレーム高性能サッシの模型があり、海外生産の部品を、地元能代のサッシ店で組み立てているとのこと。そのアイデアと行動力に驚くが、西方さんに言わせると「案外、簡単で」と。

 

ウルトラマラソン完走のコツに、給水所で長く休まないことがあるという。淡々と次の給水、次の関門を目指して走るというが、相当の体力がないと休まずに走り続けることはできない。西方さんに「今度のモデルハウスは、今 までのお仕事の集大成となるのでは?」と投げかけると、間髪入れず「いやいや、通過点。ふふふ」とペースを崩さない。エコロジカルな建築のトップランナーとして走り続ける西方さん、間違いなく「鉄人」である。

 


〈筆者プロフィール〉

中島信哉:株式会社イケダコーポレーションの営業として、
現在は東北6県と北海道を担当。仕事のかたわら始めた
サインペン画やマラソンが話題に。

中島さんプロフィール画像


 

【2016年11月 北海道住宅新聞掲載】

 

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