【レポート】エコバウ建築ツアー2019(番外編)
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第23回 スイス・南ドイツ
エコバウ建築ツアー2019 レポート
– 持続可能な省エネ・木造建築と自然と調和する建築デザインの旅 –
\番外編!コレナニクイズ!!/
3回に分けてお送りしたレポート楽しんでいただけましたでしょうか?
番外編として、レポーター安田が旅の途中で見つけた&気になった写真をクイズ形式でみなさまにご紹介したいと思います!
まずはコレ☟
カラフルな怪しい粉・・・何だと思いますか?
答えは・・・
スイスウォールメーカーHAGA社の天然スイス漆喰に使われる天然顔料です!
いわゆる色粉ですね。化学物質など一切入っていない自然材料のみです。
一般的に塗料の着色顔料には色を生成する為に化学系の材料を用いられます。なので、顔料も天然材料にこだわるのはとても珍しいのです。
Next!☟
これはいったい何でしょうか?
答えは・・・
壁内冷暖房パネル(塗り壁などの下地材)です!
もちろん素材は自然素材の粘土土などで作られています。この写真は天井部ですが、温水や冷水を通して室内の環境を快適にするヨーロッパで増え始めている工法(設備)です。
いやはや、素敵&すごいですね♪
想像してください!この写真からも分かるように、この土壁が温かくなったり、ひんやり冷たくなったりして室内の温度環境を整えてくれるのです。熱効率や空気環境を含めて、エアコンやほかの冷暖房よりも断然違うということがイメージできると思います。
では次の写真です☟
さてこれはドコでしょう?
大した問題ではございません笑
スイス中心部のビジネスホテルの一室です。
ホテルの一室ですが、天井と壁の仕上げが紙製壁紙+塗装というエコな組み合わせです。ヨーロッパはこれがスタンダードです。ビニールクロス仕上げはありません。高気密高断熱の建物が多いヨーロッパでは、室内仕上げで調湿性の素材を使うという事は当たり前になっているのです。これはここ数年の話しではありません。
ビニールクロスという環境破壊、人体有害素材を使っているのは日本だけです!(少し感情的に強く文面に表れていますこと、お許しください。)
なぜビニールクロスが良くないのかはさておき、ヨーロッパでの建物の内装仕上げの多くはこういった紙製壁紙と塗装仕上げが一般的なのです。
次の写真はこれです!☟
一体何でしょう?
視察先のほとんどの住宅で見かけ、ホームセンターにもちゃんと専用コーナーが設置されていました。
今回私も新発見でした。
答えは・・・
〝虫の住まい〟です。
虫除けの反対です。共存の考え方です。 すごいですよね!驚きました。 スイス人は虫を気にしません。(私は苦手ですが。。。笑) ここに虫の住まいを作ることで部屋内への侵入を抑制するアイデアではないかと思います。
いかがでしたでしょうか。
このエコバウツアーはヨーロッパの最新の建築情報や住宅事情など多くの事例を現地視察する内容です。こうした文化や暮らしの違いなど大小様々な違いを発見して共有して日本の建築や住宅に役立てていただくための一部のツアー内容を今回このような形でお伝えさせていただきました。
最後に今回の視察ツアーでのお気に入りの写真を2枚。
今回も。ですが、いわゆるこのツアーでのあるあるです! ほとんどの視察先では、その建物の設計士さんの解説(3割ほど)がありますが、ほとんどは建築主(お施主)さんが主体で解説をされます。 何を伝えたいか分かりますか? (沢山、伝えたいことはありますが。。。)
建て主の住宅への習熟度が違います。これは〝住宅を建てられる幸せ〟から来ているのではないかと思います。日本と違ってスイスでは、土地の問題などから戸建住宅を建て住まうこと自体が希少なため、家に対する価値観が違います。
日本は、注文住宅を建てる方の知識がまだまだ不足している面があります。 もっと知識や理解を深めて、自邸の解説(こだわり含めて)を出来るくらいのレベルになってもらいたい、と今回のツアーでも改めて思いました。
ここまで私の拙いツアーレポートをお読みいただきありがとうございます。 次回エコバウツアーも只今、企画中でございます。 引き続きイケダコーポレーションをよろしくお願いいたします。
お気に入りの2枚
イケメン息子くんのアフレコとともにお届けします!
レポーター:イケダコーポレーション東京営業所 安田辰徳
1−2日目はコチラ→『エコバウ建築ツアーレポート(Day.1−Day.2)』
3−4日目はコチラ→『エコバウ建築ツアーレポート(Day.3−Day.4)』
5−6日目はコチラ→『エコバウ建築ツアーレポート(Day.5−Day.6)』