エコバウ建築ツアー2023レポート -Day1-
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コラム
シュタイコ
エコバウ建築ツアー
10月29日(日)〜11月6日(月)の7泊9日で行われた、第26回エコバウ建築ツアー2023。
エコロジー先進国の「今」の建築ノウハウを、著名な建築家の研修を受けたり、施工現場を見学しながら日本にその知識を広めることを目的に、ドイツ・スイスを中心に欧州を巡るイケダコーポレーション主催の視察ツアー。1997年に始まり毎年参加された方から大変ご好評を頂いていた本ツアーですが、新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされ、昨年までのオンライン配信を経て、この度4年ぶりにようやく現地を訪れることができました。
このコラムでは各日の視察を振り返って、皆様と旅を共有できればと思います。
実際の研修や施工現場の詳細は、後日別途ご紹介いたしますので今しばらくお待ちください。
Day1 ドイツ・シュタイコ社
まずはシュタイコ本社を訪問し、木繊維断熱材の理論研修とパッシブ性能について説明を受けました。
講師はシュタイコアカデミー・チーフのフロリーナ・ツァンケル氏です。
またツアーコーディネートと通訳は、いつもお世話になっている滝川薫さんにお願いしました。
木造の本社ビルは全てシュタイコ製品で仕上げられており、熱源は地中熱ヒートポンプ。「木は育った分使うこと、そして長期的に使うこと」という理念や、1本を使うごとに2本の木を植えるといった取り組み、また社内についても食堂・休憩室・ジムなどを完備しており、社会貢献の高さを感じました。
次に建築家のUlf Rössler(ウルフ・ロスラー)氏による中大規模の木造・エコ集合住宅街区「プリンツ・オイゲン・パーク」の建築案内です。
旧兵舎跡を600戸の集合住宅に変えたミュンヘン市のプロジェクトで、ロスラー氏他数人の建築家により全体の4分の1が省エネ性・サスティナブル性のあるエコロジーな住宅で設計されました。その中でロスラー氏の建築が2022年に優秀賞を受賞されています。
↓受賞された建築がこちら
この集合住宅に限らず、ツアー中に見学した物件の窓はどこも当たり前のように樹脂or木製トリプルサッシでした。
<プリンツ・オイゲン・パーク内の見学物件>
最後は年間3000棟の吹込断熱工事の実績をもつ施工業社の現場にてシュタイコゼルの施工見学です。
1時間に10㎥の吹き込みができるXフロッグを使用、40〜50坪の住宅であれば1日〜1日半で完成するとのこと。パワーのある機械でスピーディかつ完璧な施工でした。
これから日本でどのように持続可能・脱炭素への取り組みを広めていくことができるか・・・を学びつつ、人に触れ、自然に触れ、美味しい食べ物や美しい街並みも楽しめる充実のツアーとなりました。
まずは1日目、あたたかく迎えていただいたシュタイコ社の皆様、ありがとうございました!
↑イケダ社員とシュタイコ社でお世話になった皆様
シュタイコ社ホームページでもツアーの様子をご紹介いただいております!
https://www.steico.com/de/news-events/aktuelle-news/steico-begruesst-die-ecobau-tour-2023
・Day1
・Day2
・Day3
・Day4
・Day5
・Day6
前回(2019年)のエコバウ建築ツアーのレポートはこちら